「煙管」の感想
煙管
きせる
初出:「新小説」1916(大正5)年11月

芥川竜之介

分量:約19
書き出し:一加州《かしゅう》石川|郡《ごおり》金沢城の城主、前田|斉広《なりひろ》は、参覲中《さんきんちゅう》、江戸城の本丸《ほんまる》へ登城《とじょう》する毎に、必ず愛用の煙管《きせる》を持って行った。当時有名な煙管商、住吉屋七兵衛《すみよしやしちべえ》の手に成った、金無垢地《きんむくじ》に、剣梅鉢《けんうめばち》の紋《もん》ぢらしと云う、数寄《すき》を凝《こ》らした煙管《きせる》である。前田家は、幕府の...
更新日: 2019/10/28
19双之川喜41さんの感想

 金煙管萌えとでも云うのか 殿様の愛用の煙管を せしめたものがいたので 裏方は 銀又は真鍮にしてはと 評議を始める。 次第に 欲しがるものも いなくなると 殿は 物足りなく感じる。

更新日: 2017/08/18
秋吉 弥彦さんの感想

欲目取らせる金無垢の真鍮と果てて取らすあとかな