芥川竜之介
金煙管萌えとでも云うのか 殿様の愛用の煙管を せしめたものがいたので 裏方は 銀又は真鍮にしてはと 評議を始める。 次第に 欲しがるものも いなくなると 殿は 物足りなく感じる。
欲目取らせる金無垢の真鍮と果てて取らすあとかな