「台風」の感想
台風
たいふう

与謝野晶子

分量:約6
書き出し:八月十三日。昨夜は夜通し蒸暑くて寝苦しかつた。夕刊の新聞に台風が東京をも襲ふ筈だと書いてあつたが、夜の十時頃から果してそれらしい風が吹き出した。併し雨はまだ小降であつた。蚊遣線香が無くなつたので十一時で筆を止めて蚊帳の中に入つたが、寝苦しいままに何時しかうとうととすると、アウギュストが啼いたので目が覚めた、もう夜明である。白んだ戸の隙間から吹き込む風で蚊帳が凄《すさま》じい程|煽《あふ》られて居る...
更新日: 2020/06/14
245f21dfaaeaさんの感想

ことばの時代、芸能界の時代を感じました。 日常に作家はこころを働かせていると思いました。

更新日: 2016/05/16
芦屋のまーちゃんさんの感想

【感想2点】 ①「台風」は新語であり、科学の匂いのする単語らしい。歌の中にもその時代にあった新語を使うことを認める。いつまでも「野分」でなくてよいのだ!晶子は新しい人だ! ②晶子は戦争が嫌い。戦争を根絶する方法、それはこれでもかというくらいの悲惨な大戦争をして人類が反省すること。晶子は預言者だ!

更新日: 2016/01/03
b2be6ecbeefcさんの感想

野分、現代のゲリラ暴風雨からしたら何とも風流ですね。