石川啄木
氷屋の旗など、わざとらしい祭り事の時しか見たこともないが、異性と顔を見合わせるとゾッとするものがある。
何気ない日常の中のやるせない苛立ちが短い文の中に凝縮されている感じ。
私にそんな記憶はないのだけれど、懐かしい夏の風景が見えた気がした。
何かしようとするが何も出来ずに焦っている精神状態にある時に、はためかない旗に自分を重ね、親近感を覚えた。
幼なじみのロマンチック。
暇であることをそのまま書いている。
綺麗だ、と思う。彼の詩は好きだけども、小説も好きだ。