「悲しき玩具」の感想
悲しき玩具
かなしきがんぐ
初出:「悲しき玩具」東雲堂書店、1912(明治45)年6月20日

石川啄木

分量:約19
書き出し:呼吸《いき》すれば、胸の中《うち》にて鳴る音あり。凩《こがらし》よりもさびしきその音《おと》!眼《め》閉《と》づれど、心にうかぶ何もなし。さびしくも、また、眼をあけるかな。途中にてふと気が変り、つとめ先を休みて、今日も、河岸《かし》をさまよへり。咽喉《のど》がかわき、まだ起きてゐる果物屋《くだものや》を探しに行きぬ。秋の夜ふけに。遊びに出《で》て子供かへらず、取り出して走らせて見る玩具《おもちや》...
更新日: 2020/11/07
19双之川喜41さんの感想

 遊ぶ人がいてこそ 玩具に 生命が 吹き込まれるのだろうけど 行き先に 不安がある人の 眼には 哀しみが 沸き起こるのだろう。 投げ出された 手風琴が 鳴る音が 浮かぶ。

更新日: 2017/03/14
dfe72cff79a5さんの感想

消毒の匂いまで感じる。 啄木の赤裸々な表現が感動を呼ぶ。

更新日: 2017/01/07
02fab1cdb6d2さんの感想

石川啄木の詩は何度 読んでも 暖かみがあるなぁ~

更新日: 2016/09/09
YELLOWテントマンさんの感想

とにかく悲しい。病気や困窮の人の気持ちは、成ってみなければ、本当の事はわからないと思う。