「古千屋」の感想
古千屋
こちや
初出:「サンデー毎日」1927(昭和2)年6月

芥川竜之介

分量:約10
書き出し:一樫井《かしい》の戦いのあったのは元和《げんな》元年《がんねん》四月二十九日だった。大阪勢《おおさかぜい》の中でも名を知られた塙団右衛門直之《ばんだんえもんなおゆき》、淡輪六郎兵衛重政《たんなわろくろうびょうえしげまさ》等はいずれもこの戦いのために打ち死した。殊に塙団右衛門直之は金《きん》の御幣《ごへい》の指《さ》し物《もの》に十文字《じゅうもんじ》の槍《やり》をふりかざし、槍の柄《つか》の折れる...
更新日: 2020/08/03
19双之川喜41さんの感想

 斬首の後に 首実検を してもらえるかは 名誉に関わる 大切な儀式であったらしく 省略されると 不満を抱く者が いたりしたらしいことは 伝わって来るけど  古千屋という女のこだわりあることに 感情を移入しにくいように 感じた。

更新日: 2019/11/06
19双之川喜41さんの感想

 題意は 召し使いの女の名前である。 首実検は 行われなかったことにつき 不満があり 突如 狂乱する。 家康は 心の奥の闇に 心を向け 家臣の上奏を退け 女を不問に付す。