「黒衣聖母」の感想
黒衣聖母
こくいせいぼ
初出:「文章倶楽部」1920(大正9)年5月

芥川竜之介

分量:約13
書き出し:——この涙の谷に呻《うめ》き泣きて、御身《おんみ》に願いをかけ奉る。……御身の憐みの御眼《おんめ》をわれらに廻《めぐ》らせ給え。……深く御柔軟《ごじゅうなん》、深く御哀憐、すぐれて甘《うまし》くまします「びるぜん、さんたまりや」様————和訳「けれんど」——「どうです、これは。」田代《たしろ》君はこう云いながら、一体の麻利耶観音《マリヤかんのん》を卓子《テーブル》の上へ載せて見せた。麻利耶観音と称...
更新日: 2023/05/29
鍋焼きうどんさんの感想

それは幸なのか不幸なのか、それは本当のことなのか偽りなのか、定めようのない様子が不安定で怖い。科学では解明できないことが厳然としてある。

更新日: 2022/01/07
karinoさんの感想

台座の銘は、ラテン語なのかな?アプリではそこが分からないのが残念だった。 ネット検索してみたところ、ウェルギリウス(最大のラテン詩人)の『アエネーイス』に見られる言葉らしい。(山下太郎のラテン語入門、Amazon商品ページ)

更新日: 2021/03/06
19双之川喜41さんの感想

 「福を転じて禍とする、縁起の悪いマリヤ像」 芥川が未成年の頃の創作である。 異を唱える年頃なので こうなったと思うけど 構想倒れのような 気がすると感じた。