「特許多腕人間方式」の感想
特許多腕人間方式
とっきょたわんにんげんほうしき

海野十三

分量:約31
書き出し:1×月×日雨。午前十時、田村町特許事務所に出勤。雫の垂れた洋傘をひっさげて、部屋の扉を押して入ったとたんに、応接椅子の上に、腰を下ろしていた見慣れぬ仁が、ただならぬ眼光で、余の方をふりかえった。事件依頼の客か。門前雀羅のわが特許事務所としては、ちかごろ珍らしいことだ。「よう、先生。特許弁理士の加古先生はあんたですな」と、客は、余がオーバーをぬぐのを待たせない。「はい、私は加古ですが……」「いや、待...
更新日: 2020/11/07
b9db5ce18407さんの感想

なんやこれは Twitterで本作品を知り一気に読んでしまった 雑ではある落ちも弱い でもこの時期の小説にはたまらない魅力がありますな

更新日: 2016/10/24
@m_9253さんの感想

「人間の腕を三本にするという発想の特許を取って欲しい」という依頼に応えるために、 特許弁理士の主人公が奮闘する日々を、主人公の日記形式で綴った作品です。 日記形式なのでテンポ良く読めて、がっかりした日の最後に「あーあ。」と記されたりして、クスッとしてしまいました。 30分で読めてさくっと楽しい。 オススメの一冊です。

更新日: 2015/05/29
メーさんの感想

上げて落とす類の作品かと思ってハラハラしていましたが、そんなことはなく安心しました。 紙幣と会話しているシーンが好きです。百円紙幣が可愛らしくて。