飯能で 仕方なく 止宿したところは 繭宿らしく 下等な 商人どもが 泊まり合わせて 牧水の 靜かな 心を 乱された として 腹を 立てている。繊細な お人柄か。
渓と山の風景に憧れた作者の心の風景に触れた気がする。今よりずっと時間の過ぎるのがゆっくりだった時代の風景は又格別だったであろう。8cさんの故郷でもある風景も聞きたかった。
一昨年の正月帰省の折、在所までの通り沿いにある牧水生家に久しく立ち寄りました。生家の南に流れる坪谷川とそこから見上げる尾鈴山の四季それぞれの情景は、牧水が見た時と差程の変わりが無いと思います。山と渓を愛した牧水の原点は、間違いなく此処なのでしょう。