若松賤子
叔父の 徳蔵が 面倒(めんどう)を見てくれ 時おり 高貴(こうき)な御婦人に 御目通り するような 日々を送る 少年は 船乗りに 成りたいと 日頃 考えている。少年の 心の動きが 婦人との対話を とうして 描写され 哀感(あいかん)に 充ちており 少しだけ 趣があると 感じた。