堺利彦
家庭内での 素朴な文学論争モドキが行われ 母は父に対して 俳諧味は 取り留めないと言い 父は母に対して 和歌は面白みがないと主張する。 飼っていたきじ猫は ひどく懐いていて そばに寄ると死んだようになり 叩かれようと 掴まれようと 引きづられようと 自由自在に されるままになっていたという話は面白い。 悲しい事が書いてあるわけではないけど なんとなく鼻がツンとして涙ぐんでしまうと感じた。