宿酔の、千の天使がバスケットボールする、という文がとても好きです。 二日酔いのことかな?とか色々想像してしまう。なんだか素敵だなって思います。 人によって中原中也というひとのイメージは様々だから、それを嫌に感じる人もいるでしょう。 中原中也先生の母君の出された本や檀一雄先生の作品など、様々な文章に中原中也というひとは多々出てきます。 お酒を飲めば悪い絡みをしたり、意地悪言ったり横暴だったり。でも、お酒を飲んで悪酔いしてしまうのを中原中也先生は気に病んでいました。ダメだダメだと思う時に限って勧められてしまう、またやってしまったと後になっておもうのだ、と。 小柄で腕っ節も弱く、かなわない相手には影からシャドーボクシングのようなことをしたり。 実際にいたら敬遠してしまうかもしれませんが、私はそんな先生がとても好きです。 入口はどこからでもかわまないと思います。 もし興味があるのならどうか色んな人の作品の中に書かれてる中原中也を探して読んでみてほしいです。 個人的に1つ選ぶのであれば、檀一雄先生の小説太宰治をおすすめ致します。 喧嘩の吹っかけ方というか絡み方というか、なかなかこうはいわないでしょうという感じです。初めて読んだ時感銘を受けました。先生は本当に凄い人なんだなぁって。小説と題名にあるように、完全に史実とは言えないかもしれませんが当時の文豪達の日々が垣間見れるのではないでしょうか。
心の中で声に出して読むと何故かとても心が落ち着く作品。描かれている山や海が自分の目の前に本当に表れて呑み込まれるような気持ちになれる。
いや、まあ頑張られましたね。 色々あった後で、精力的だね。 しかし中島みゆき並みに暗い詩が多かった。 作品の感想と言うより、人物評伝に近い事を書かせていただきます。 アニメと漫画だとかの中也と実際に生きていた中原中也は完全に別人です、混同しすぎてる人が多過ぎてあきれた。 親の期待(主にパッパ笑)を裏切り、凄く意地悪で、執念と嫉妬が強く、酒癖が悪くて、人の悪口ばっかり言って、他人を傷つけ、弟にボロいコートを押しつけたり、酔っぱらいすぎて店を潰し?喧嘩して目を三針縫ったり、NHKに就活して警備員にでもしてくれと吐き、諸事情により出産間近の嫁を置いて昔の恋人と仲良くして奥さんを不安がらせた挙げ句、退院後に奥さんの孝子さんをタコ殴りにして怪我させて、しょうもないバカ野郎です。 ドラえもんみたいな子守り用ロボットでもつけなきゃいかんレベルです。 でも、自分の子供(文也)は物凄く可愛がってた。 親になった中也の気持ち、やっとわかった気がした。 怖いくらい子を愛してて、そこが少しうらやましい。 反面次の子は可哀想だった。 こればっかりは男親だから仕方ない所もあるが。 先程凄く意地悪と書いたけど、かもてかもて(かまって) 寂しがりな所もあった模様。 余談 京都の学校に転校した後同棲したが、お母さんが知り合いに探りを入れてくれと頼んだの、本人は気がついてた? 様子を見に行きたいんだけどと言ったら、パッパ笑が自分から喜んで行ったんだから様子見しなくて良い、それでもいくなら離婚だと言われたため。 パパ、いくらなんでも離婚は行き過ぎだ。
中也先生の作品は恋愛ものの詩が一番好きです。『文豪失格』で『一途なんだ!』と主張していたのが強ち間違いじゃなさそうに聞こえます。 さて、私はこの作品の中では『雪の宵』と『盲目の秋』が好きです。『雪の宵』はリズムが善い上、とても色が綺麗だと思っています。『盲目の秋』は単純に創られた背景ですね。
ゲームや漫画などの「中原中也」が気になって、一番にこの詩集を読みました。 何度も読むうちに、中原中也本人の作品が好きになり、他の作品にも手を出すようになりました。 読んで良かったと心から思える作品だと、私は思います。
『サーカス』が特に好き!【ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん】で空中ブランコの芸当が脳内でゆっくりと再生されるようです。以前読んだのは『汚れっちまった悲しみに』でした。これもリズムよくて好きです。最近文豪やら作曲家やらを題材にしている小説、漫画が多い気がします。ちょっと興味があります。
中原中也の詩は汚れっちまった悲しみにが有名ですが、其処からは、悲しみという感情を色々なものに形容していて、素敵だと思いました。 サーカスからは、「ゆあーんゆよーんゆやゆよん」の所で繰り返し使う事で何かが揺れているのかな?と思えたり、迷っているのかな?などと色々な解釈か出来るので好きです。
59ページの「私のサンタマリア!私はとにかく血を吐いた!...お前が情けを受けてくれないので、とにかく私はまいってしまった...」というところに、一途な愛が感じられてとても気に入りました。でも、三角関係だったんだなと、思うとなんか悲しいです。どれだけ彼女のことが、好きでも彼女は自分をみてくれないのはつらいと思います。 この作品は文豪ストレイドックスで有名になりましたよね。 私も、友人に「汚れちまった悲しみにってなんていう本?」と聞かれました。 是非、これを読んだ方は文スト好きにこの本を紹介してはいかがでしょうか。
中也のダンサブルなナンバー などと、サーカスをさして書いたこともありました。 久しぶりに読んでみても、やはりこの語感には声に出したくなる小気味良さを感じるのです。