立原の優れた感覚が現れた作品だと思った
あ
合唱で歌った詩の作者だったので選んだ。 繰り返し登場する、歌・眠り・夢・夜・朝。 「夢みたものは」に描かれる場所での出来事として読めるものも。 「眠りの誘ひ」以降が特に気に入っている。 ・(世界中はさらさらと粉の雪) ・己は 嘗てだれであつたのだらう (誰でもなく 誰でもいい 誰かーー) など。 また、「眠りの誘ひ」での「私」のような『ある静かな美しい場所を守るように存在する自己』は、とても惹かれるイメージだった。 自分も心の中にそんな場所を持ちたい。
難解な言い回しは こだわりの発露なのだろうけど しばし 思案にくれ 立ち尽くすような ことにはなる。 根気よく 再読し 高みに たどり着けたらとは思う。
夜を題材にした詩があるせいか、『陰影礼讚』を思い出した。穏やかで安らかな、それでいて大いなる夜の闇を思わせる作品だった。『闇=悪』のイメージが定着している昨今だが、この頃の人々はまだ闇を友達のように身近に感じていたように思う。『闇=悪』という人間による決めつけこそが悪だろう。
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短時間で読めるという事で、気軽な気持ちで読みました。普段から読み慣れてない文書なので、難しく感じてしまった。。 「☆」は、この方に対しての評価というより、自分自身の読解力がなく、スッと入らなかったゆえのものです。
タイトルが素敵です。センチメンタルと色彩の変化が浮かびます。オレンジから濃紺または紺碧。
とても素敵だと思いました。 私は好きな詩が多かったです。また、読みたいと思いました。
風は流れて色彩は黄昏から澄み渡る蒼へと変わる。 人は一つ所にとどまることを知らず、流浪の旅路に誰も誘うことなく孤独に歌っている。 脳裏に浮かぶ幻。