「首が落ちた話」の感想
首が落ちた話
くびがおちたはなし
初出:「新潮」1918(大正7)年1月

芥川竜之介

分量:約22
書き出し:上何小二《かしょうじ》は軍刀を抛《ほう》り出すと、夢中で馬の頸《くび》にしがみついた。確かに頸を斬られたと思う——いや、これはしがみついた後で、そう思ったのかも知れない。ただ、何か頸へずんと音を立てて、はいったと思う——それと同時に、しがみついたのである。すると馬も創《きず》を受けたのであろう。何小二が鞍の前輪へつっぷすが早いか、一声高く嘶《いなな》いて、鼻づらを急に空へ向けると、忽《たちま》ち敵...
更新日: 2021/03/31
19双之川喜41さんの感想

 壮絶な 騎馬戦の最中に  首を 切り落とされ 意識だけは残っていて  立派な 人間に なろう と 決心 したりするが  無頼漢に成り下がる。 人間は 当てにならないもので  自分が あてにならないことを知っている 者だけが 少し当てになるという。 落語に  首を切り落とされて  それに気がつかないという話があるが それにヒント を得たような気がした。