結婚式の披露宴に 招かれた 村人たちの 酔態が 何とも面白い。 突如 妊娠した 色情狂の 乞食女が 宴に 乱入して 奇声を発するところから 謎解きが展開する。 よくできた作品と感じた。
今では使えない差別的な言葉が随所に出て来るが、書かれた時代を考えれば仕方がないか。 オシ女の哀れさと、男の身勝手さが良く書かれてるし、ラストにもちょっとひねりがあるのは探偵作家としての久作の片鱗がうかがえる。 つまり、花嫁の行動次第でオシ女が死ぬか自分が死ぬか、で読者としては少し溜飲が下がる思いがするが、全体的に読後感はあまりよくない。
全体に漂う奇妙な感じと過失を犯した主人公の心理描写が秀逸です
一気に読める面白さ。人生の頂点とどん底が交差してしまったことの結末。