自らの舌禍で破滅する女、愛する男を殺したい衝動で破滅する女、欺瞞まみれの連中を道連れに破滅する醜女… 三者三様の、女の心の地獄が独白形式で見事に表現されている。たまに垣間見える一見支離滅裂な文言からも、暗い情念に悶え狂う女の心情をリアルに感じ取れる。
初めの編は 病的な虚言癖(きょげんへき)をもつ看護師の 詐欺師のような行状の話しなのだけど 創作活動とも 何やら あい通じるのに思い当たり 少なからず 啓発され 読後には 達成感が 残ったような気はしてくると感じた。
始終気味が悪かった。 世の中善人そうな人は全て本当に善人である訳ではなく、善人そうにしているふりが上手い人も存在するということだなと思った。火星の女つよい
三者三様、それぞれ面白い少女地獄絵巻だった。
最後のお話、すごく好き
大変興味深く読んだ。映像が浮かんできてしまった。
三作品の短編が収録。 三本目の「火星の女」の、前半部の不可思議な文章が後半部で次々と紐解かれていき、ページをめくる手を早くさせた。収録作品全て、一人の女の悲しさや虚しさが表れていて、切ない気持ちにさせられた。三作通して夢野久作さんらしい奇怪かつ綺麗な文章で面白く読み進められた。
だんだんスピードアップして目まぐるしくズンと腹に残るような感覚になりました とても面白かったです
さすが夢野の代表作!男に復讐をしながら、みずからの命を絶つ女たちの狂気の怨念の恐ろしさ、それが題名の由縁なのか。一気読み二度読みの迫力。
全て手紙と女性にまつわるお話 難しい文章でも手紙特有の語り口調でスラスラと二時間もなく読めてしまいました 不思議で、やりきれなくて、読後なにかつっかえが残るような小説でした
姫草ユリ子の妄想性癖がすごかったです。 妄想に生きてその妄想で死ぬ、そんな彼女の人生、生きる姿勢が何とも美しいと思った作品でした。