あたたかくて良い話だと思った。 最初から、何となく「この雪の塔がもう一度見られるということはない、その日そのときだけの幻のようなものだった」というような終わり方をするんだろうなとは分かっていたが、夢を見ながら兄妹がそろって同じように拍手したりと反応をしていた、という最後の話にまたほっこりした。 自分は恐らく人より夢や不思議体験のようなものを多く体験してきた気がするが、どれもあまり良いものでは無かったため、こんな素敵なお話の中に1日だけでも入ってみたいな、と感じた。
私が、夢野さんの作品をそんなに読んでいないのかもしれないが、夢野さんにしては柔らかめな作品だった。自分も、雪の塔に入りたいと思った。