武田麟太郎
大阪の誇る 名だたる 地で 生まれ育ったとする 小説家が 紛れ込み 女から しつこく 遊んでいくように 勧められ やむなく 借りた やどの壁に 昔 自分が書いた落書きを 見つける。 淫売婦 は 実は男で カマと釜で 韻を踏んでいると思った。