「狂童女の恋」の感想
狂童女の恋
きょうどうじょのこい

岡本かの子

分量:約10
書き出し:——きちがひの女の兒に惚れられた話をしませう。と詩人西原北春氏はこの詩人得意の「水花踊」などまだ始まらぬまだほんのほの/″\と酒の醉ひがまはりかけたばかりのところで——あれが始まるころはまつたく泥醉状態になつた西原氏なので——話し始めた。支那の李太白らが醉つて名詩を作つたといふのはどれほどの醉ひに達したときか知りませんが、わが國の大詩人西原北春氏にありては、今北春氏が——きちがひに惚れられた話をし...
更新日: 2025/02/02
65c8aadc88adさんの感想

雙喜  常時 夢に 生きている 童女が いつも みかける おとこに 恋慕する。それを 不憫に 思った 母御が 執拗に 童女の 念いを 叶えて くれるように 男に 懇願する。仕方なしに 母親と 男と 童女は 三人で あいまみえる こととなる。 恋に狂うも 始めから 狂っている 場合は どうなるのか。 恋は 思案のほかと いわれるが前々から 思案 なるものを もちあわせて いない 御仁は どうなるのか。 ありそうな 実話 仕立てで かの子は 深い 問いを 読み手に 投げ掛ける というか 突きつける 軽くて 深い 哲学的な 問題提起を さらけ出して くれると 感じた。 

更新日: 2017/03/04
炎天下の炬燵さんの感想

奇妙な怖さというかなんとも言い難い感情が起こりました。またその恋の結末も相まって何かがあとを引きました。