「半七捕物帳」の感想
半七捕物帳
はんしちとりものちょう

58 菊人形の昔

58 きくにんぎょうのむかし

岡本綺堂

分量:約48
書き出し:一「幽霊の観世物」の話が終ると、半七老人は更にこんな話を始めた。「観世物ではまだこんなお話があります。こんにちでも繁昌している団子坂の菊人形、あれは江戸でも旧《ふる》いものじゃあありません。いったい江戸の菊細工は——などと、あなた方の前で物識りぶるわけではありませんが、文化九年の秋、巣鴨の染井の植木屋で菊人形を作り出したのが始まりで、それが大当りを取ったので、それを真似《まね》て方々で菊細工が出来...
更新日: 2024/08/06
8eb05d040692さんの感想

狐使いも町を歩く西洋馬も今は昔、菊人形だけは今も季節を彩ってる