青空文庫

「満蒙遊記」の感想

満蒙遊記

まんもうゆうき

附 満蒙の歌

ふ まんもうのうた

与謝野259

書き出し

満蒙遊記の初めに日本人が先史時代から永久の未来に亘り、いろいろの意味で交渉の最も深い隣国の現状について、余りにも迂濶であるのは愧かしい事である。明治以来の応急の必要が、海外の知識と云へば、欧米の其れに偏せしめたのであつた。今はその偏見の革正せらるべき時である。日本人の視点は邇きに向つて照準されねばならない。これまでも日本人の一部は近代の隣国を間卻しては居なかつた。しかし其れは軍事眼で無ければ経済眼

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