青空文庫

「枕上浮雲」の感想

枕上浮雲

ちんじょうふうん

初出:「河上肇著作集第11巻」筑摩書房、1965(昭和40)年

河上24

書き出し

暖くなりしためか、静養の結果か、営養の補給十分なりしためか、痩せゐることは変りなきも、この数日総体に体力のやや恢復せるを覚ゆ。室内の歩行に杖を用ひず、階上への上り下りにも、さまで脚のだるきを感ぜず。別冊「歌日記」、余白なくなりたるを機会に、今日より新たなる冊子に詩歌を書きゆき、題名も新たに「枕上浮雲」となす葉がくれの青梅ひびに目立ちつつやまひおこたるきざし見えそむ人の書きし米国地理を見てあれば行き

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