青空文庫

「放翁鑑賞」の感想

放翁鑑賞

ほうおうかんしょう

07 その七 ――放翁詩話三十章――

07 そのなな ――ほうおうしわさんじっしょう――

河上29

書き出し

渭南文集五十巻、老学庵筆記十巻、詩に関する説話の散見するものを、拾ひ集めて此篇を成す。放翁詩話(一)呉幾先嘗て言ふ、参寥の詩に五月臨平山下路、藕花無数満汀洲と云へるも、五月は荷花の盛時に非ず、無数満汀洲と云ふは当らず、と。廉宣仲云ふ、此は但だ句の美を取る、もし六月臨平山下路と云はば、則ち佳ならず、と。幾先云ふ、只だ是れ君が記得熟す、故に五月を以て勝れりと為すも、実は然らず、止だ六月と云ふも亦た豈に

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