青空文庫

「玉盃の曲」の感想

玉盃の曲

ぎょくはいのきょく

初出:「芸苑 第二巻第二号」1907(明治40)年2月

書き出し

ふくよかの顔面あげて紅潮の浜にさすごと華やかの笑みひろごりてまなざしの光すゞしくわが胸の奥には深くよろこびの影こそ跳れわが耳に絃づる歌は鶯の啼く音をこめねあたたかき玉の腕に瑠璃色の酒瓶たたけば白百合の花よりすべる露のごと湧くや甘酒玉盃の縁にあふれて白銀や黄金の花のそこゐには咲きそむものと口ごもる若き恋人手をのべて盃をうくればわが心天の永久春美しき追憶ばかり絃かけぬ心をゆする新たなる生命の花の色馨る

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