青空文庫

「川端茅舎句集」の感想

川端茅舎句集

かわばたぼうしゃくしゅう

02 川端茅舎句集

02 かわばたぼうしゃくしゅう

川端茅舎12

書き出し

序茅舎句集が出るといふ話をきいた時分に、私は非常に嬉しく思つた。親しい俳友の句集が出るといふ事は誰の句集であつても喜ばしいことに思へるのであるけれども、わけても茅舎句集の出るといふことを聞いた時は最も喜びを感じたのである。それはどうしてであるかといふ事は自分でもはつきり判らない。茅舎君は嘗ても言つたやうに、常にその病苦と闘つて居ながら少しもその病苦を人に訴へない人である。生きんが為の一念の力は、天

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