青空文庫

「八百長について」の感想

八百長について

やおちょうについて

初出:「東京新聞」1959(昭和34)年8月

書き出し

このごろ「八百長」ということがしばしば問題になるが、「八百長」そのものよりも、それをとりあげていきりたつ側のほうが、私にはひどく興ざめに感じられる。ずっとまえ、坂口安吾さんがどこかの競輪で「八百長」を発見し、この不正はどこまでも追及する。と激昂しておられた。私はあまりばかげたことなので笑ったが、そのときA紙のMさんが私をとがめて、どんなに事が軽くとも「不正を不正として糾明する態度は立派ではないか」

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