青空文庫

「本因坊と私」の感想

本因坊と私

ほんいんぼうとわたし

回顧的文壇交友死の受容芸術家描写叙情的懐古軽妙

書き出し

本因坊もたうとういけなかつたネ。全く惜しいことをした。寂しいかつて?そりや、本因坊と私は四拾年近い交際だからな普通の友達つきあひにしたつて三十年、四十年となると仲々難しいのに、馬が合つたと言はうか、二人ツきりの水入らずで、よく旅行もしたし、睾丸も見せ合つた仲だからネ。男の交際と言ふものは、羽織袴の交際だけじや駄目なものだよ。素ツ裸になつてお臍の穴から睾丸まで見せ合ふやうにならなくつては。何処で最初

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