せきゆのみやこバクーへ
初出:不詳
書き出し
一一九二八年九月二十八日、私ともう一人の連れとは、チフリスから夜行でバクーへやって来た。有名な定期市が終った朝、ニージュニ・ノヴゴロドからイリイッチ号という小ざっぱりした周遊船にのって、秋のヴォルガを五日かかってスターリングラードまで下り、そこからコーカサス、チフリスと経て、アゼルバイジャン共和国の首府バクーへ来たのであった。ソヴェト同盟へ来て八ヵ月目ぐらいの頃であった。いろいろな気持など、その時…
モスクワの辻馬車
車室
春の枯葉