青空文庫

「新島繁著『社会運動思想史』書評」の感想

新島繁著『社会運動思想史』書評

にいじましげるちょ『しゃかいうんどうしそうし』しょひょう

初出:「唯物論研究」1937(昭和12)年12月号

創作背景学問的考察政治的葛藤文学批評分析的回顧的

書き出し

私たち一般人の日常生活の内外に相関連する社会的現実は、この二三年益々複雑多岐、錯綜、紛乱を極めて来ている。こういう社会の激しい矛盾の有様は、将来どうなってゆくのであろうか。今日このように巨大決裂の予感を感じさせている社会は過去にどのような歴史を辿って来ているのであろうか。そういう現実の根源の推移を司る力というものがあるなら、そして、その法則というものがあるのなら、それを知りたいという心持は、近頃の

1 / 0