青空文庫

「貞操について」の感想

貞操について

ていそうについて

初出:「婦人公論」1946(昭和21)年11月号

女性解放学問的考察社会批評分析的回顧的

書き出し

私たちが、或るひとつの言葉からうける感じは、実に微妙、複雑なものだと、びっくりする。たとえばここに貞操について、という表題がある。これを見たとき、私たちの心に直感されたのは何だろう。貞操というもののたしかな価値の感じだろうか。それとも、それは現代生活の波瀾のなかで、婦人帽のはじにちょっと下げられた一ひらのヴェールのように、その不安定さ、あいまいさの故に却って風情と好奇心とを、ひかれるような言葉とし

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