青空文庫

「日本イデオロギー論」の感想

日本イデオロギー論

にほんイデオロギーろん

――現代日本に於ける日本主義・ファシズム・自由主義・思想の批判

――げんだいにほんにおけるにほんしゅぎ・ファシズム・じゆうしゅぎ・しそうのひはん

初出:二 「文献学」的哲学の批判「唯物論研究 第二九号」1935(昭和10)年3月

戸坂660

書き出し

序この書物で私は、現代日本の日本主義と自由主義とを、様々の視角から、併し終局に於て唯物論の観点から、検討しようと企てた。この論述に『日本イデオロギー論』という名をつけたのは、マルクスが、みずからを真理と主張し又は社会の困難を解決すると自称するドイツに於ける諸思想を批判するに際して、之を『ドイツ・イデオロギー』と呼んだのに傚ったのだが、それだけ云えば私がこの書物に就いて云いたいと思うことは一遍に判る

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