青空文庫

「食糧騒動について」の感想

食糧騒動について

しょくりょうそうどうについて

初出:「太陽」1918(大正7)年9月

書き出し

このたびの三府一道三十余県という広汎な範囲にわたって爆発した民衆の食糧騒動は天明や天保年間の飢饉時代に起ったそれよりは劇烈を極めて、大正の歴史に意外の汚点を留めるに到りました。私はこれについて浮んだいろいろの感想の一部を順序もなく書きます。誰も知る通り、この騒動の直接の原因は物価の暴騰で、就中米価の法外な暴騰にあるのですが、間接の原因としては、物価の暴騰を激成した成金階級の横暴と、その成金階級の利

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