ひじんどうてきなこうわじょうけん
初出:「横浜貿易新報」1919(大正8)年5月25日
書き出し
政治家や実業家は便宜主義を重んじる習慣の中に生きています。便宜主義は一時的のものです。それが必ずしも正義と一致して永久の価値を持っているとは限りません。否、むしろ正義に背いている場合の多いのが便宜主義の特色です。現代では、便宜主義の習慣から解放されていると否とで、真の政治家であるか、真の実業家であるか否かが判断されます。目前の功利さえ挙げれば、その行為が道理に合っても合わないでも構わないという態度…
激動の中を行く
春遠し
社会時評