青空文庫

「探偵物語の処女作」の感想

探偵物語の処女作

たんていものがたりのしょじょさく

書き出し

私は元来自分で読物を書くなどと云う考は無かった。唯だ私の叔父が裁判官であって、私は子供の時から、色々裁判に関することを見もし、聞きもして、能く「誤判例」などを読んで、悪人で有った者が死後には善人で有ったり、或は善人だと思って居た者が、大悪人で有ったりする事実を知り、其方に大に趣味を懐くことに為りました。左様いうことを世人の誤ら無いように為るには、実際に必要だと思って居りました。殊に其頃の新聞に発刊

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