青空文庫

「思い」の感想

思い

おもい

情報局の映画新体制案について

じょうほうきょくのえいがしんたいせいあんについて

初出:「映画評論」1941(昭和16)年10月号

伊丹万作11

書き出し

寝台の上で、何を思いわずろうてみてもしようがないが、このたびの改革案が発表されたときは、やはり強くなぐられたような気がした。自分一個の不安もさることながら、それよりもまず、失業群としての、大勢の映画人の姿が、黒い集団となつてぐんと胸にきた。痛く、そしてせつない感情であつた。しかし寝ていてはどうしようもない。もつとも起きていても、たいしてしようはないかもしれぬが、一人でも犠牲者を少なくしてもらうよう

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