青空文庫

「解釈学と修辞学」の感想

解釈学と修辞学

かいしゃくがくとしゅうじがく

初出:「哲学及び宗教と其歴史(波多野精一先生献呈論文集)」岩波書店、1938(昭和13)年9月

三木30

書き出し

ギリシア人の産出した文化の一つに修辞学がある。それはなかんずくアテナイ文化において——プラトンの伝えるようにアテナイ人は言葉を愛し、多く語ることを好んだ(φιλ※λγ※※τ※κα※πολ※λογο※)——極めて重要な位置を占めていた。しかし今日、修辞学はほとんどまったく閑却されている。アリストテレスの諸著作のうちでも修辞学に関する書は恐らく最も研究されないものに属している。これに対して現代の哲学に

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