青空文庫

「ばけものばなし」の感想

ばけものばなし

ばけものばなし

初出:「改造 第六巻第九号」1924(大正13)年9月

岸田劉生29

書き出し

*これは怪談をするのではない、ばけものについて、いろいろと考えた事や感じたこと等、思い出すままに描いてみようと思うのである。画工である私は、ばけものというものの興味を、むしろ形の方から感じている。そんな訳で、私の百鬼夜行絵巻も文の間に添えておこうと思う。君子は乱神怪力を語らず孔子様は、君子は乱神怪力を語らずといわれた。さすがに深い深い実感から生れた話だと思う。乱神怪力を語るという事は、結局「嘘」と

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