青空文庫

「想像と装飾の美」の感想

想像と装飾の美

イマジネーションとそうしょくのび

それを持つ特殊の個性によって生かさるべし

それをもつとくしゅのこせいによっていかさるべし

初出:「国粋 第二号」1920(大正9)年11月

岸田劉生12

書き出し

日本画を以て写実の道を歩こうとする事は根本から間違っている。日本画を以て写実を行うよりは駱駝の針の穴を通る方がやさしいといいたい位である。この意味で今日の新らしい日本画は殆ど皆駄目だ。物欲しそうな感じしか与えられない。写実の道を歩みたいのなら諸君の前には至極便利な油画具がもう五、六十年も前から輸入されてある。一度日本画具を使って日本画師として立った以上、その画の具にあくまで仕えなくてはならないよう

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