青空文庫

「蟹満寺縁起」の感想

蟹満寺縁起

かにまんじえんぎ

初出:「大正演芸」1913(大正2)年2月号

岡本綺堂26

書き出し

登場人物漆間の翁嫗娘里の青年(坂東三吉)蟹蛇蛙里のわらべなど(一)時代は昔、時候は夏、場所は山城国。久世郡のさびしき村里。舞台の後方はすべて蓮池にて、花もひらき、葉も重なれり。池のほとりには柳の立木あり。(男女の童三は唄い連れていず。)唄※蛙釣ろうか、蟹釣ろか、蓮をかぶった蛙を釣ろか、はさみを持った蟹釣ろか。(三人は池にむかって手をたたきながら、一と調子はりあげて又唄う。)唄※蛙釣ろか、蟹釣ろか。

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