みのわのしんじゅう
初出:「明治座」1911(明治44)年9月初演
書き出し
登場人物藤枝外記外記の妹お縫吉田五郎三郎用人堀部三左衞門中間角助菩提寺の僧百姓十吉十吉の母お時村のむすめお米大菱屋綾衣新造綾鶴若い者喜介ほかに花見の男女茶屋娘眼かづら賣小坊主若侍水屋燈籠屋新内語廓の者盆唄の娘子供など第一幕第一場向島の木母寺。平舞臺の下手へよせて、藁ぶき屋根の茶店あり。軒にあづま屋といふ行燈をかけ、門口に木振よき柳の立木あり。よきところに床几二脚ほどならべてあり。所々に櫻の立木、花…