青空文庫

「啓蒙の現代的意味と役割とについて」の感想

啓蒙の現代的意味と役割とについて

けいもうのげんだいてきいみとやくわりとについて

初出:「饗宴」1931(昭和6)年9月号

戸坂22

書き出し

現代の日本に於ては教育家というものは数え切れない程存在している。少くとも教育という問題に関心を持っている者は、他の関心の所有者に較べて圧倒的に多数だ。教育雑誌の数は雑誌の内で一等多いことは広く知られている。単行本の数も一位から三位とは下らない。処が一見教育に関係の深そうな啓蒙活動となると、第一にその観念が世間では一般にハッキリしていないばかりでなく、それが社会に於て占めるべき掛けがえのない位置に就

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