青空文庫

「ふしぎな岩」の感想

ふしぎな岩

ふしぎないわ

初出:「こども朝日」1948(昭和23)年3月

書き出し

夜になって、ふしぎな岩は、そっと動きはじめました。岩が動くってへんですね。あわいお星さまをすかして、霧のような山風が、ひくい谷間から、ごう、ごう、ごうと吹きあげています。どこかの森の方で、フクロウが鳴いています。岩は、どっこいしょと起きあがって、せいいっぱいにのびをしました。「ああ、いい気候になったな……遠いところへ旅行をしてみたいな。」と、ふしぎな岩は、むくり、むくりと少しばかり歩きました。する

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