青空文庫

「俳人蕪村」の感想

俳人蕪村

はいじんぶそん

初出:「日本」1897(明治30)年4月13日~11月29日

正岡子規79

書き出し

緒言芭蕉新に俳句界を開きしよりここに二百年、その間出づる所の俳人少からず。あるいは芭蕉を祖述し、あるいは檀林を主張し、あるいは別に門戸を開く。しかれどもその芭蕉を尊崇するに至りては衆口一斉に出づるが如く、檀林等流派を異にする者もなほ芭蕉を排斥せず、かへつて芭蕉の句を取りて自家俳句集中に加ふるを見る。是においてか芭蕉は無比無類の俳人として認められ、復一人のこれに匹敵する者あるを見ざるの有様なりき。芭

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