青空文庫

「或る文学青年像」の感想

或る文学青年像

あるぶんがくせいねんぞう

初出:「改造 第十八卷第十一號」1936(昭和11)年11月1日

佐藤春夫約941

書き出し

「文学青年といふ奴はどうしてかうも不愉快な代物ばかり揃つてゐるのであらう。不勉強で、生意気で、人の気心を知らない。ひとりよがりな、人を人とも思はぬ、そのくせ自信のまるでない、要するに誠実も、智慧もない虚栄心の強い女のくさつた見たいな……」そのほかこの種の形容詞をまだまだ沢山盛り上げようとしてゐるところを、堀口大学がいつになく横合から口を出して、「それでいゝのだよ。文学といふものは、一たいがさういふ

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