青空文庫

「管見芭蕉翁」の感想

管見芭蕉翁

かんけんばしょうおう

初出:「芭蕉の生涯展 パンフレット」1964(昭和39)年1月

佐藤春夫約92

書き出し

管見芭蕉翁佐藤春夫すぐれた詩人といふものを見るに、同時に鋭い批評家であり、俊敏なジャーナリスト(時務を知る人)を兼ねてゐる。これを詩的才能の三位一体とでも言はうか。シャール・ボードレール、エドガァ・ポオなどの如くにである。いや古今東西の傑出した詩人がみなそれかも知れない。わが国でも古は紀貫之、近くは先師与謝野寛や石川啄木などもそれであらう。この同じやうな頭脳にも多少組み合せの相違や質の高下はもとよ

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