でんきかんばんのしんけい
初出:「新青年」博文館、1930(昭和5)年4月号
書き出し
冒頭に一応断っておくがね、この話では、登場人物が次から次へとジャンジャン死ぬることになっている——というよりも「殺戮される」ことになっているといった方がいいかも知れない。そういう点に於て「グリーン家の惨劇」以来、血に乾いている探偵小説の読者には、きっと受けることだろうと思うんだ。しかし小説ならば兎に角、いやしくも実話であるこの物語に於て——たとえそれが秘話の一つとして大事にしまって置かれてあるもの…
人造人間
東京人の堕落時代
一つの世界