青空文庫

「電気看板の神経」の感想

電気看板の神経

でんきかんばんのしんけい

初出:「新青年」博文館、1930(昭和5)年4月号

海野十三42
探偵小説文明開化科学的手法分析的憂鬱

書き出し

冒頭に一応断っておくがね、この話では、登場人物が次から次へとジャンジャン死ぬることになっている——というよりも「殺戮される」ことになっているといった方がいいかも知れない。そういう点に於て「グリーン家の惨劇」以来、血に乾いている探偵小説の読者には、きっと受けることだろうと思うんだ。しかし小説ならば兎に角、いやしくも実話であるこの物語に於て——たとえそれが秘話の一つとして大事にしまって置かれてあるもの

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