青空文庫

「盃」の感想

さかずき

初出:「沖縄毎日新聞」1911(明治44)年1月10日

喪失と記憶孤絶回顧的静謐

書き出し

記念のための瀬戸焼の盃、淋しい日の慰めに、とり出して、泡盛をつぐ。器の色も影も変らない、酒の味ひも、あゝ思出多き記念の盃。底に沈んだ私のふけた顔、ひよつとのぞくと、思はず手掌がふるへた。記念のための瀬戸際の盃、私は君を手にして、喜びと悲しみの二つ味ふ。底本:「沖縄文学全集第1巻詩※」国書刊行会1991(平成3)年6月6日第1刷初出:「沖縄毎日新聞」1911(明治44)年1月10日※初出時の署名は「

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