青空文庫

「寡婦の除夜」の感想

寡婦の除夜

かふのじょや

喪失と記憶孤絶死の受容厳粛回顧的静謐

書き出し

月清し、星白し、霜深し、夜寒し、家貧し、友尠し、歳尽て人帰らず、思は走る西の海涙は凍る威海湾南の島に船出せし恋しき人の迹ゆかし人には春の晴衣軍功の祝酒我には仮りの侘住独り手向る閼伽の水我空ふして人は充つ我衰へて国栄ふ貞を冥土の夫に尽し節を戦後の国に全ふす月清し、星白し、霜深し、夜《よ

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