青空文庫

「幕末維新懐古談」の感想

幕末維新懐古談

ばくまついしんかいこだん

04 私の父の訓誡

04 わたしのちちのくんかい

回顧的歴史的背景父子関係芸術家描写厳粛懐古静謐

書き出し

さて、いよいよ話が決まりましたその夜、父は私に向い、今日までは親の側にいて我儘は出来ても、明日からは他人の中に出ては、そんな事は出来ぬ。それから、お師匠様初め目上の人に対し、少しでも無礼のないよう心掛け、何事があっても皆自分が悪いと思え、申し訳や口返しをしてはならぬ。一度師の許へ行ったら、二度と帰ることは出来ぬ。もし帰れば足の骨をぶち折るからそう思うておれ。家に来るは師匠より許されて、盆と正月、一

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