青空文庫

「あやしき楽の音」の感想

あやしき楽の音

あやしきがくのね

初出:「沖縄毎日新聞」1911(明治44)年6月2日

喪失と記憶芸術家描写虚構と真実叙情的幽玄憂鬱

書き出し

かつて、きゝし折りなき楽の音!今宵、心にしのび入る。絃はわななき震ひ、果ては——蒼き涙にむせぶ。眼に見ゑず、心にとまるメロディよ!知らず、深き迷ひにいらしむ。吾れはなつかしき女の声とや聞き、底なき闇の中、メロディの消ゆる処へしづまむ。底本:「沖縄文学全集第1巻詩※」国書刊行会1991(平成3)年6月6日第1刷初出:「沖縄毎日新聞」1911(明治44)年6月2日※初出時の署名は「浪笛生」です。※初出

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