青空文庫

「暮れ方の窓」の感想

暮れ方の窓

くれがたのまど

初出:「沖縄毎日新聞」1911(明治44)年6月12日

喪失と記憶孤絶恋愛観の相対化叙情的憂鬱静謐

書き出し

常に夢見る女のすがた!夕暮れ方、しめやかな窓にしのんで来る。なつかしい想ひは浪のやう…………。みつむれば、朦ろにかすみ、ちかよれば、闇のなかにとろけて、果ては見えなくなる。物消えし後悲しいことよ!どこかにすゝり泣きが消えた。夫れは、鬢のほつれにからんだ、青い火のこのやうだつひ、私は二つ眼を掩ひ、闇の窓にうつ伏した。底本:「沖縄文学全集第1巻詩※」国書刊行会1991(平成3)年6月6日第1刷初出:「

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